過払い請求のメリット情報
事業再生の外科的治療の段階は、企業がもっとも体力や時間を消費する過程です。
しかし、それを乗り切ると、自然と事業が回復基調に向かいます。
診断し、処方菱を出し、治療をすることで、すでに黒字回復に向けてスタートしているはずです。
ただし、債務を処理し、企業の倒産の危機を回避しただけでは再生を果たしたとはいえません・体から悪い部分を取り除いて終わりではなく、健康な状態にまで体力を回復させ、維持していくには、経営者自身の改革が必要です。
景気や取引先の倒産など、外的要因で業績が悪化したのも一因ですが、経営者自身に至らない点があったのも事実です。
それを自覚し、これから先はどんな状況でも負けない体力を身につけ、生まれ変わった事業とともに経営に挑んでください。
これからの経営者に必要なのは、知識と数字分析力、金融機関対策能力、税務署対策能力、そして人間力です。
中小企業の経営者は、営業や製造など現場には強いけれども、経理を奥さんに一任しているので数字面は苦手、という人が少なくありません。
債務が膨らんだとき、「いまさら経理をチェックしてもムダだろう」と思う人もいるかもしれませんが、数字を直視しないから高金利のローンを借りてしまい、さらに債務が増えていくのです。
債務という重荷を下ろしたあとも、常に数字面から経営を把握しておかないと、また同財務の知識、法律の知識、そして不動産の知識。
この三つが重なり合うところが事業再生に必要な知識であると同時に、今後、事業が生き残っていくための武器ともなります。
財務を把握できるようになるのに近道はありません。
毎日毎日、数字をみること。
これを一年ぐらい続けると、精度の高い資金繰りができるようになります。
日別に売掛、買掛などを計算し、営業収支を集計し、これをベースに必要な借入、返済などの財務収支を明らかにします。
必要な資金が正確に把握できるようになります。
さらに、年間の資金繰り表もつくること。
過去1年分でもいいので、一度つくってみてください。
企業によって特徴があり、たとえば、5月は業績がよくても7月には5月に仕入れた材料の支払いでマイナスになり、8月にはまたよくなる、といった固有のサイクルがあります。
そのサイクルをつかむと、マイナスになる月をどうプラスにもっていくのか、戦略を練ることができます。
当社には会計士の資格をもつ者がいますが、彼に企業の財務分析を頼むと、総勘定元帳現在、日本は国を挙げて不良債権処理に取り組んでおり、事業再生に関する法整備が急自社の財務状況を正確に把握することは、金融機関との取引においても必要です。
最近は、金融機関の融資姿勢が不動産主義からバランスシート主義に変わってきています。
不動産を担保につければ借りられる時代から、バランスシートをみて数字の面で経営が成り立っていれば借りられる時代へとなりつつあります。
そのために、金融機関から新たに融資を受けるときも、公的機関から補助金や助成金を受けるときも、決算害を提出しなければなりません。
財務を把握するのは、これからの経営者の必須事項です。
金融機関から数字の強い経営者だと評価されたら、融資などの面で有利になります。
をもとに資金繰り表をつくります。
企業全体のおカネの流れをつかむ入り口として欠かせないといいます。
総勘定元帳にまとめるところまでは多くの企業でもやっているでしょうから、さらに一歩踏み込んで、資金繰り表やキャッシュフローシートをつくることをお勧めします。
事業と不動産は切っても切れない関係にあることはいうまでもありません。
事業再生の過程で紹介してきた不動産を守るための手法を、今後も忘れずにいてください。
将来的にも、自分の子どもや親戚が事業を立ち上げたりマイホームを買うときなど、この知識は必ず役立ちます。
地価の変動なども把握しておきましょう。
また、ほかに中小企業挑戦支援法、産業再生法、特定調停法などがあります。
サービサー法や民事再生法、会社分割法とあわせて、私はこれらを「平成の徳政令」と呼んでいます。
徳政令とは、鎌倉・室町時代に幕府が御家人の窮状を救うために出した「借金棒引き」のための法令です。
さらに、民事執行法が改正されるなど、経営を取り巻く法的環境は激変しています。
トラブルを未然に防ぐためにも、法律の知識は欠かせません。
最低でも、主だったものは頭に入れておいてください。
したが、これ以上のリストラは企業にダメージを与えるだけです。
1人当たりの労働量が増え、働く人のモチベーションが下がる恐れがあります。
これがぎりぎりのラインです。
リストラする際、事業の賛肉を落とすのはかまいませんが、筋肉まで落とさないよう注意してください。
その代わりに卸売りとOEMの強化で管理費の増加率を抑えながら、売上をアップさせる計画を考えました。
OEMとは、簡単にいえば、あるメーカーが開発・製造した製品を別のブランドで販売することです。
たまたま空港や大手デパートに店舗を展開しているC社からオファーがあり、B社のまんじゅうやようかんをC社の店舗で販売できることになりました。
B社にとっては店舗がなくても商品を売れるのがメリットであり、C社は自社で商品の製造・開発をしなくてもいいというメリットがあります。
OEMについて補足しておきます。
自分の会社の製品を、ほかの店や他社の名前で売るのは抵抗を感じる人もいるかもしれません。
しかし、直接費と間接費という数字の面から判断した結果、メリットがあるなら導入すべき方法です。
ところで、なぜ金融機関は不良債権処理を急いでいるのでしょうか。
それは、金融庁の検査が厳しくなったからです。
金融庁は1999年に「金融検査マニュアル」を定めました。
金融検査マニュアルとは、金融庁や地方財務局が銀行・信用金庫などの金融機関に対して検査を行う際に、検査官が用いる手引書です。
さらに2002年には、別冊「中小企業融資編」の初版が策定されました。
銀行は、これを参考に融資先の信用度などを査定し、必要に応じて引当金を積まなければなりません。
国際的に営業している金融機関は自己資本比率8%以上を維持するよう定められており、海外に営業拠点をもたない金融機関の場合は4%以上が基準。
引当金とは、融資した企業の経営状態が悪化して回収が困難になったときのために、金融機関が積み立てておくおカネです。
将来、発生する費用を、現在の財務諸表に反映させることを目的としています。
つまり、「特定の支出のために引き当てる金額」です。
貸したおカネが戻ってこない恐れがあるとき、それに応じた引当金をコストとして計上しなければならないのです。
たとえば、帳簿上にA社の1億5000万円の不良債権が載っているとします。
不良債権といっても、金融機関が回収することを前提にした融資ですから、プラスの資産だとみなされます。
ところが、実際には回収不能な状況です。
そこで金融庁は、この不良債権と同額の自己資本を手当するように指示を出します。
これが引当金です。
すると今度は、引当金を積むと金融機関の「自己資本比率」が下がるという事態が発生します。
自己資本比率とは、債務なども含めた総資産のうち、資本金や剰余金などの自己資本がどれぐらい占めているのかを表した数値です。
この自己資本比率が下がれば、その金融機関が倒産する可能性が高くなります。
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